《宮沢賢治・童話の世界》開催しました!その7

演目3 朗読「ざしき童子のはなし」を 朗読倶楽部ういろうの四人の方々が
入れ替わりで朗読してくださいました。

《宮沢賢治・童話の世界》開催しました!その7
《宮沢賢治・童話の世界》開催しました!その7

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「大道だいどうめぐり、大道めぐり」
 一生けん命めい、こう叫さけびながら、ちょうど十人の子供こどもらが、両手りょうてをつないでまるくなり、ぐるぐるぐるぐる座敷ざしきのなかをまわっていました。どの子もみんな、そのうちのお振舞ふるまいによばれて来たのです。
 ぐるぐるぐるぐる、まわってあそんでおりました。
 そしたらいつか、十一人になりました。
 ひとりも知らない顔がなく、ひとりもおんなじ顔がなく、それでもやっぱり、どう数えても十一人だけおりました。そのふえた一人がざしきぼっこなのだぞと、大人おとなが出て来て言いいました。
 けれどもたれがふえたのか、とにかくみんな、自分だけは、どうしてもざしきぼっこでないと、一生けん命眼めを張はって、きちんとすわっておりました。
 こんなのがざしきぼっこです。

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太陽
太陽
太陽

(うり坊)



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